今日は成人の日。町には、振袖姿の女の子やスーツでキメた男の子たちがチラホラ。
「う〜ん、若いなぁ」とおばちゃんみたいな気持ちを持つようになったのはいつからでしょう…
今日は母や姉、子どもたち総勢9名でゾロゾロと、神戸そごうで開催されている「2012 私の針仕事展 針と糸が織りなすキルトの世界」に行ってきました。
小関鈴子 「Fleurs-花」
会場は、熟練主婦らしきおばさまたちで大賑わい。入ってみると、畳2畳ほどの大判のキルトが何点も飾られています。
それと並んで、布でつくられた小さな小さな野菜や果物、職人技の3段重のおせち料理、残布や糸くずでできた動物…
手で触れることはできませんが、真近で見ると、細かい手仕事にただただ感心してしまいます。
チラシに、「多くの女性の癒しや自己表現として魅了してきたパッチワークキルトは、現在老若男女に愛され、世界をつなぐアートとしても広がっています」とあるように、ハワイアンキルト(←キャシー中島さんの作品もありました!)、日仏共催のインターナショナルキルトコンクールの受賞作品も展示されています。
あえてそういう展示にしてあるのか、国が違えばこんなに違うのかと思うほど、同じパッチワークキルトでも別物。
細かい手仕事の日本人の作品、大胆かつアートなフランス人の作品、ゆったりとしたハワイアン…
なんだかちょっとしたお国柄が感じられました。
こんなにも繊細で緻密な芸術作品もなかなかないのでは…と唸ってしまいます。ひとつひとつは小さなハギレやパーツなのに、それらが繋がって大きな絵になっているのです。手仕事の温もりと同時に、幾何学的な計算された正確さを感じます。
それにしても、会場に来ているおばさまたちの元気なこと。
みんなキルトに鼻をぶつけんばかりに近づいて、その手法を見たり、あれこれ感想を言ったり。
会場に併設されているキルトマーケットでは、どこぞのスーパーのタイムセールかと思うような熱気です。
私は圧倒され、背中を押されフラリとした先で、また当たってフラリ…210円のウッドビーズ一袋買うためにレジに行くのも一苦労でした。
ちなみに、出展作家さんのプロフィールを見ると、歴は30年ぐらいの方がゴロゴロ、でも初めは主婦の趣味から…という方も多く。
好きこそものの上手なれ、継続は力なり…なのだなと少し背中を押してもらったような気がします。
「2012 私の針仕事展」は神戸そごうで1/11(水)まで開催されていますので、もしお近くに行くことがあれば。あと、2日…
詳しくは →
☆ 黒羽志寿子 「春の海」